====== シンボリック・リンク ====== シンボリック・リンクはWindows VistaやWindows Server 2008で利用できる。ただしNTFSボリュームが必要 リンク先は絶対パスでなく、相対パスでもよい(例:「..\..\master.doc」へのリンクなど)。ただし相対パスを持つリンクを移動させると、リンク先が不明になることがあるので注意 ===== 操作方法 ===== C:\>mklink …使い方を表示させる シンボリック リンクを作成します。 MKLINK [[/D] | [/H] | [/J]] リンク ターゲット /D ディレクトリのシンボリック リンクを作成します。既定では、 ファイルのシンボリック リンクが作成されます。 /H シンボリック リンクではなく、ハード リンクを作成します。 /J ディレクトリ ジャンクションを作成します。 リンク 新しいシンボリック リンク名を指定します。 ターゲット 新しいリンクが参照するパス (相対または絶対) を指定します。 ===== ファイルへのシンボリック・リンク ===== C:\Data>mklink mycmd.exe c:\Windows\System32\cmd.exe …cmd.exeに対するリンク mycmd.exe <<===>> c:\Windows\System32\cmd.exe のシンボリック リンクが作成されました C:\Data>mklink mytestfile.c \\server1\prj\Development1\test.c …リモートのサーバ上のファイルに対するリンクの作成 mytestfile.c <<===>> \\server1\prj\Development1\test.c のシンボリック リンクが作成されました C:\Data>dir …作成した内容を確認してみる ドライブ C のボリューム ラベルは WINDOWSVISTA です ボリューム シリアル番号は FC73-1DF1 です C:\Data のディレクトリ 2008/02/20 15:01 . 2008/02/20 15:01 .. 2008/02/20 14:58 mycmd.exe [c:\Windows\System32\cmd.exe] 2008/02/20 15:01 mytestfile.c [\\server1\prj\Development1\test.c] 2 個のファイル 0 バイト 2 個のディレクトリ 11,546,685,440 バイトの空き領域 ===== フォルダへのシンボリック・リンク ===== フォルダに対するシンボリック・リンクを作成するには、/dオプションを使用する。 C:\Data>mklink /d picfolder2 c:\Users\hiroy-u\Pictures …ローカルのフォルダへのリンク picfolder2 <<===>> c:\Users\hiroy-u\Pictures のシンボリック リンクが作成されました C:\Data>mklink /d newprj2 \\server1\prj\Development1 …リモートのフォルダへのリンク newprj2 <<===>> \\server1\prj\Development1 のシンボリック リンクが作成されました C:\Data>dir /ad …作成した内容を確認してみる ドライブ C のボリューム ラベルは WINDOWSVISTA です ボリューム シリアル番号は FC73-1DF1 です C:\Data のディレクトリ 2008/02/20 15:10 . 2008/02/20 15:10 .. 2008/02/20 15:10 newprj2 [\\server1\prj\Development1] 2008/02/20 15:10 picfolder2 [c:\Users\hiroy-u\Pictures] 0 個のファイル 0 バイト 4 個のディレクトリ 11,546,763,264 バイトの空き領域 ===== シンボリック・リンクの削除 ===== シンボリック・リンクは通常のファイルやフォルダと同じなので、例えばエクスプローラ上で削除操作を行うと、そのリンクが削除される(リンク先が削除されるわけではない)。