2016.04.26:mb_encode_mimeheader()のマニュアルを直してもらいました にて、マニュアル修正されました。まとめの「バグ報告しよう。コミッタを頼ろう。」はその通りで、お恥ずかしい限り。
ネット上で検索すると良く出てくるのが「38バイト目(74 文字)で文字化けが発生する」等の記述。
たしかに、38バイト目(74 文字)で文字化けが発生云々というのは現象面からするとその通りだが、実際にはmb_encode_mimeheaderの使い方に誤りがあるために起きる。
よくある間違った使い方。(mb_convert_encoding()は不要です)
mb_encode_mimeheader(mb_convert_encoding($subject, 'ISO-2022-JP', 'UTF-8'));
mb_encode_mimeheader は内部で mb_convert_encodingを行っているため単体で使用して大丈夫です。
ただし、ここでバッドノウハウが必要です。
mb_encode_mimeheaderに引き渡す文字列の文字コードをmb_internal_encodingと一致させてください。
mb_internal_encoding("UTF-8"); $subject = '十分に長い日本語の題名(subject)を作成しましょう、まる'; $mime_subject = mb_encode_mimeheader($subject,'ISO-2022-JP');
間違った迷信みたいなもの
とりあえず、マニュアルからおかしいのを何とかしてくれ。 以下 http://jp2.php.net/manual/ から
string mb_encode_mimeheader ( string $str [, string $charset [, string $transfer_encoding [, string $linefeed = "\r\n" [, int $indent = 0 ]]]] ) str エンコードする文字列。 charset charset は、str の文字セット名です。デフォルトは、現在の NLS 設定 (mbstring.language) によって決まります。 mb_internal_encoding() を同じエンコーディングに設定しておかなければなりません。
どこかで、この混乱のもととして、from-encoding を指定するパラメータがないこととしていましたが、
上記のcharsetの説明をみて target-encoding だと思う人がいるんでしょうかねぇ。
しかも、省略可となっているので、省略すると中途半端に変換がうまくいくのがうっとうしい。
どんな実装なんだろう?
mb_internal_encoding("UTF-8"); $subject = '十分に長い日本語の題名(subject)を作成しましょう、アイウエオ'; $mime_subject = mb_encode_mimeheader($subject,'ISO-2022-JP');
とした場合の結果
十分に長い日本語の題名(subject)を作成しましょう、アイウエオ
これに対して、charsetを省略すると
mb_internal_encoding("UTF-8"); $subject = '十分に長い日本語の題名(subject)を作成しましょう、アイウエオ'; $mime_subject = mb_encode_mimeheader($subject);
十分に長い日本語の題名(subject)を作成しましょう、?????
charsetは省略しないようにした方が良いですね
というわけで、charsetは正しくはこう書かれるはずでは?
charset charset は、変換後 の文字セット名です。デフォルトは、現在の NLS 設定 (mbstring.language) によって決まります。 また、strの文字コードは mb_internal_encoding() と同じエンコーディングに設定しておかなければなりません。
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